旅立ち

2011年、夏　たかし26歳

私は胸の高鳴りを抑えながら電車に居た、私が電車に乗って向かったのは自宅の最寄駅から電車で20分ほどの大阪の繁華街である難波だ。

普段から洋服を買いにきたり、食事、友人たちと遊ぶために来るのだけど、今回は人生で初めて購入するものなのでお店に着く前からドキドキがおさまらない。

私が向かった先はヤマダ電機だ！そう私はパソコンを購入する為に今回この難波に来たのだ！！！

私はそれまでパソコンを持っていなかった、それが普通だと思っていたのだが親戚や友人達が「えっ？持ってないん！なんで買わへんの？便利やで」等と言うようになっていたが、私は「別にええやん、パソコンとかオタクがやるやつやろ？俺バンダナ巻いてないし！」などと訳のわからない事を言ってパソコンを否定していた。知らないものを使うのが怖かったのだ・・・使いこなせなかったらどうしよう・・・高いって聞いたぞ・・・ウイルスってのがあるって聞いた・・・ハッカーが家にくるんじゃないのか・・・今考えても本当に私は情弱だった！心の底から怖かったのだ・・・悪い噂だけが聞こえていた・・・

パソコンに怯えていた私がパソコンを買うキッカケは友人が私に言った一言である「パソコンあったらエロ画像いや・・・画像どころかエロ動画メッチャ見れるで」私の頭の先からつま先まで電流が流れた！そうだ！怖いことから逃げてちゃダメだ！怖い事の先には楽しい事、嬉しい事があるんだから！

私はLABI1（ラビワン）なんば店の入り口の前についた・・・

～出会い編～に続く